エッチドカーネリアンは、およそ紀元前2600年~紀元前1600年前にインダス文明最盛期の特産品です。カーネリアンにアルカリ性の溶液で人為的に模様付けをしたビーズです。アルカリによる腐食加工で模様付けすることををエッチングと呼ぶことから、エッチングされたカーネリアンという意味の「エッチド・カーネリアン」と呼ばれます。エッチドカーネリアンは交易品として、銀、魚の干物、フルーツ、はちみつ、蜜蝋、琥珀などと交換するため、ペルシャ湾岸に点在する交易拠点を介して、遠くメソポタミア(過去のペルシア、現在のイラクあたり)まで運ばれました。このエッチドカーネリアンの作成技法は、ササン朝ペルシアの時代(紀元200年~紀元600年頃)を経て途絶えること無く続き今世紀の初頭までパキスタンにおいて伝承されていました。このエッチング技法は、インドの近隣国にも伝わり、ビルマ(現ミャンマー)のPYU(ピュー朝4世紀~832年)では、化石化した木(オパール)に対してエッチングが行われました。このビーズはPumtek Beads(パンテックビーズ)と呼ばれています。また、天珠のルーツと言われ、特にコレクターに珍重されています。現在多くはアフガニスタン、パキスタン周辺で発掘されています。このエッチドカーネリアンは、偏平な球に亀甲の様な紋様に白点が描かれています。13.3×12.7×10.8mm 2.52g#エッチド#カーネリアン#抽象的#インダス文明#天珠の起源#パキスタン#アフガニスタン#交易品
商品の情報
カテゴリー | その他 > アンティーク/コレクション > 工芸品 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |